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お手数ですが、『ちゃあちゃんのおうち』のあんべ光俊
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とっておきの音楽祭

2000年10月8日(月)
仙台市民広場



会場で頂いたパンフレットです。

10/8(月)、仙台市定禅寺通りを中心とする13会場で行われた『仙台とっておきの音楽祭』。その中で、仙台市役所前・市民広場会場にて、「あんべ光俊音楽旅団」がステージの最後を飾りました。

さて、前日より宮城の実家に帰省していた私でしたが、前夜の天気予報では「明日の仙台は最高気温15℃、降水確率20%」何か寒くなりそうな気配。
そして、迎えた『とっておきの音楽祭』当日の朝は、メチャメチャ冷え込んで、おまけにど〜んよりとした曇り空。雨が降らなければいいけどなぁ・・・・・
10:00からの公開リハーサルが見たかった私は、電車の都合で(田舎自慢ですが、私の実家の駅から仙台に行く電車は1時間に1本しかないのです!)7:40頃に実家を出発し、いざ、仙台を目指しました。
仙台駅からタクシーに乗り、「あんべ光俊音楽旅団」のステージ会場となる市民広場へ着くと(8:45頃)、そこには既に音楽旅団の皆様が!
皆様に軽くご挨拶をした私は、ステージ前に並べられたパイプ椅子に腰掛け、小雨の降る中をじっと我慢しながら、ほとんど“かぶりつき状態”で、約2時間に渡ったリハーサルをじっくり見させて頂きました。(あぁ、早起きして良かった!!)
−とっておきの音楽祭・ガイドブックより−
今年10月、『新世紀・みやぎ国体』と『第1回全国障害者スポーツ大会』が開催されます。
これらの大会では、世代・障害などにかかわらず誰もが障害を感じずに、気軽に参加・観戦できるような施設、ボランティアなどの支援体制を整えた『バリアフリー国体』を目指しています。
この国体を盛り上げると共に、障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しむ、バリアフリーを目指す音楽祭を開催します。
この『とっておきの音楽祭』は、そのような人たちによる、そのような人たちのためのみんなの音楽祭です。

【 あんべ光俊音楽旅団 】
<市民広場会場>
16:30〜


ステージの横にあった出演者の案内板。(雨天の為、ビニールでカバー!)

さぁ、いよいよ市民広場会場でのラストステージとなる「あんべ光俊音楽旅団」ライヴの始まりです。午前中に降っていた小雨もすっかり上がって、あぁ、良かった!
そのライヴに先立って、司会者の方から旅団メンバーの簡単なプロフィールが紹介されました。
★あんべ光俊★
今日の『とっておきの音楽祭』のフィナーレプロデューサーでもあるシンガーソングライターで岩手県出身。早稲田大学在学中に音楽界にデビュー。岩手県、遠野市、那覇市の民間大使としても活躍中。’99年より仙台に在住。
★大間ジロー★
ドラムス担当。元オフコース。
★松尾一彦★
ドラムス担当。元オフコース。
★竹田 元★
キーボード担当。甲斐バンド、吉田拓郎、長渕剛などのステージ・レコーディングに参加。
★吉田俊光★
ベース担当。米米クラブなど、多くのアーティストとのセッションに参加。
「あれっ?リーダーと大ちゃんの紹介は?」と言ってる内に、『あんべ光俊音楽旅団』のステージが始まりました。
 1.JALANの風
 2.星の旅


『JALANの風』での“大将コンビ”のひとコマ。

>「どうもありがとう。それじゃあ。早速メンバーを紹介します。」
音楽旅団の皆さんの紹介(まちゅーさんには、例によって「監督!その後どうですか?」と振りました。)の後、大将コンビの紹介となりました。
>「そして、さっき紹介しなかったんですが、この2人はV.A.Freedomの2人です。まず右から、太田代将孝。」

>「こんにちは〜。」

>「そして左は、山田大輔。」

>「宜しくお願いしま〜す。」
>「え〜、今日は昼間はずっと街角に出て、いろんな人たちのプレイを楽しんで来ました。例えば、左手だけでピアノをずっと弾いてる方がいましたが、すごいなぁと思いました。
でも、それが大変だって事より、プレイの素晴らしさに息を飲んだと言う感じでした。今日はそう言ったすごいプレーヤーが沢山街角に出ています。これからどんどん暗くなって、フィナーレが近付いて来ます。そして、街角でプレイしていた人たちも、沢山集まって来ます。どうぞ、それまで、身体を暖めながらお待ち下さい。」
 3.イーハトーヴの風
>「え〜、もう最後の曲になってしまいました。」
 4.少年の樹
さて、朝よりはだいぶ天候も回復したとは言え、ステージが終わったのが17:00。辺りも徐々に夕暮れに染まり始め、ビニールシートに座っていた私たちのお尻と足腰はすっかり冷え切って(おまけに痺れてしまって!)ちょっと大変な事になってしまいました。
でも、そんな寒さもしばし忘れる程に、短いながらも楽しいステージでした。
あんべさん、音楽旅団の皆様、寒い中でのステージ本当にお疲れ様でした。さぁ、次は18:00からのフィナーレですよ!

【 フィナーレ 】
<市民広場会場>
18:05〜

会場となる市民広場がすっかり夕闇につつまれた頃、いよいよ『とっておきの音楽祭』のフィナーレが始まりました。

ステージの上にはあんべ光俊音楽旅団、今回の『とっておきの音楽祭』のテーマソング“オハイエ”を唄う為に結成されたユニットmegu-mix(県立盲学校高等部3年の遠藤瑞穂さんと、宮城学院高等学校1年の今野沙知恵さん)の2人、実行委員長の稲垣達也さん(ピアノ)、実行副委員長のいがり大志さん(パーカッション)、竹の打楽器トューガドンと竹の洞笛ブーポン奏者の荒としみさんを始め、名取養護学校高等部の皆さんサルサ・ガムテープの皆さんが各自の楽器を演奏し、そして、ステージ前ではダンス集団Dashの皆さんや、仙台すずめ踊りの皆さんが踊りで参加して、フィナーレは“オハイエ”で幕を開けました。


中央の方が荒としみさんです。

 1.オハイエ
     (megu-mix&あんべ光俊音楽旅団)

 2.夜のしずく
     
(megu-mix&あんべ光俊音楽旅団)


名取養護学校高等部の皆さん。

引き続き、様々な個人・団体の皆さんがステージに登場し、それぞれの楽器演奏・歌や踊りの披露となりました。
 3.和太鼓演奏
    
(長崎瑞宝太鼓)


長崎瑞宝太鼓の皆さんの見事な和太鼓演奏。

 4.もののけ姫・他2曲
  
  (荒川ファミリーアンサンブル)
リコーダーはいずみ養護学校3年生の荒川知子さん、ピアノはお母さんの幸子さん、そして、フルートは知子さんのお兄さんであり、新日本フィルハーモニーのフルート奏者である洋さん(3曲目ではお父さんの健秀さんもフルートで参加)一家による素敵なアンサンブルでした。
 5.童謡・きじ撃ちじいさん
    
 (尾崎綾子)
 6.わたしと小鳥とすずと

    
 (megu-mix&大和・ビューティフル・シンガーズ)


megu-mix&大和・ビューティフル・シンガーズの皆さん。(ボケボケ・・・)

昭和初期の詩人・金子みすゞの童謡に在日コリアン2世のフォークシンガー、李政美(い ぢょんみ)さんが曲を付けた歌です。なお、李さんはこの日体調を崩してしまい、残念ながら音楽祭には欠席となったため、メッセージが披露されました。
 7.コンドルは飛んで行く・他2曲
    
 (フレンズドリーム)
視覚障害者・晴眼者混合のフォルクローレを主とした音楽グループです。
 8.仙台すずめ踊り※仙台の郷土芸能です。
     
(仙台すずめ踊り連盟)
 9.自然の中で
    
 (加川よしくに&あんべ光俊音楽旅団)


『自然の中で』を車椅子に乗って唄う、加川よしくにさん。

筋ジストロフィーと言う難病と闘いながら、車椅子に乗って唄う加川さんはオリジナルの音楽活動を始めて14年。障害を持つ人と持たない人との境をなくす為に活動しているそうです。
10.フライドチキン
   
 (サルサ・ガムテープ)
日本初の知的障害者による日本一明るいプロのロックバンド。この「フライドチキン」は唄う(盛り上がる)に連れて、その本数がどんどん増えて行くと言う、とっても楽しい曲でした。

さぁ、フィナーレもいよいよ最後の曲になりました!
曲の演奏に先立ち、あんべさんからは“オハイエ”の歌唱と手話の指導がありました。そして、フィナーレの出演者の皆さんや実行委員・ボランティアの皆さんがステージに集合し、また、会場を埋めた沢山のお客様も全員が総立ち状態になり、最高潮に達したその興奮の中“オハイエ”が始まりました。
11.オハイエ
   
 (megu-mix&あんべ光俊音楽旅団、会場の全員で!)


「megu-mix」左:遠藤瑞穂さん、右:今野沙知恵さん

今回の音楽祭の主旨である「障害のある人もない人も、一緒に音楽を楽しむ、バリアフリーを目指す音楽祭」のフィナーレは、こうして幕を閉じました。
最後に、実行委員であり、フィナーレの司会者でもあった渡辺祥子さんからこんな発表がありました。(皆さんの関心の高さがよくわかります。)
☆参加団体:130団体
☆実行委員&ボランティア:500名
☆来場者数:45000人

【余談】

実は私、子供の頃にある病気を患い、小5から中1までの3年間仙台市内の某国立病院に入院し、併設のN養護学校で学びました。そんな経験から高校時代はジュニアリーダーとしてずっと子供会活動のお手伝いをしたり、大学では社会福祉を専攻し、その4年間は様々なボランティア活動や『わたぼうしコンサート』等のお手伝いなどもしました。また、一応教職過程を終え、中・高の社会科教諭と養護学校教諭の資格も取得しました。(養護学校での教育実習では、念願叶って母校でもあるN養護学校に行ったのですよ!)

そんな経験から言える事は、決して1回だけのお祭りで終わる事なく、
「障害のある人もない人も、一緒に音楽を楽しむ、バリアフリーを目指す音楽祭」は、いつの日か『心のバリアフリー』の実現を目指して、ぜひ来年以降もずっとずっと続けて欲しいと思います。
前述の金子みすゞの童謡「わたしと小鳥とすずと」の一節にある様に、『みんなちがって みんないい・・・』、そんな社会の実現に向けて・・・・・♪


『オハイエ』のCDジャケットです。可愛いでしょう!

【おまけ】


大ちゃんと記念撮影!^^;


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