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お手数ですが、『ちゃあちゃんのおうち』のあんべ光俊
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Vol.4

〜賢治を生かせ!盛岡から馬場勝彦さんを迎えて〜

1997年8月17日(日)
SOMIDOホール



当日のチケット、協賛各社見えるかなぁ・・・。


あんべさんが大好きな方、その人の生き様に深く感銘を受けた方、そんな方々をゲストにお迎えして行われて来た【人の森を旅する道】シリーズ、今回は岩手・盛岡から<馬場勝彦さん>をお迎えして開催されました。
−ゲスト/馬場勝彦さん(55歳)−
岩手県盛岡市在住。岩手大学在学中に始めた障害者へのケア活動を通じ、敬愛する同郷の作家・思想家、宮沢賢治の描く理想郷をふるさとに創造する事を決意。以来、児童文化、福祉、自然愛護、国際交流などの広範なボランティア活動のかたわら、街角デザイン、著作活動を行うなど、活動は多岐に渡っている。

’74年、障害者がリサイクルの回収、補修などを受け持ち、収入を得、社会参加を図るユニークな「福祉バンク」を森岡氏に創設、また’93年には市郊外に障害者の永住施設、そして自立のための農牧場、祭事施設などを結合させた「いきいき牧場」を企業や、一般市民、文化人、アーティストなどの支援を受け開設、長年の夢を果たした。老舗蕎麦店三代目主人としても多忙。

【 LIVE START 】
14:40〜

開演時間を10ほど過ぎた頃、沢山のお客様がお待ち兼ねのステージに、あんべさんが登場しました。
 1.青春の踏切で
 2.ロンリー・ボーイ
(New Version?)
>「久し振りのSOMIDOです。今日のコンサートの開催に協賛して頂いた各社・岩手の銘酒・個人のご紹介をします。」
あんべさんから、本日の協賛各社のご紹介がありました。なお、協賛各社はチケットでご確認下さい。
>「皆さんあってのあんべです。ありがとう!」
客席から、大きな拍手が起きました。
 3.イーハトーヴの風
>「遅ればせながら、近頃はせっせと『遠き風の声』のプロモーションをやっています。先日はFMラジオへ出演しましたが、その際に、予めリクエストを募った中に『曲名が分からないんですが、“私がバカになったら・・・”と言う歌詞の曲をリクエストします』なんてのがあったんだけど、それを言うなら“私が星になったら、あなたは泣くかしら?”、“バカだなぁ・・・”だろう!?(爆)」
客席、大爆笑!
>「8/2(土)に、NHK−BS2で放送された【青葉繁れる(×→奏でる○)コンサート】は見てくれた?」
あちゃ〜、あんべさんったら、やっちゃたわね!
>「は〜い!」
えっ、ちゃあママだけ?
>「俺は『あぐり』の前に流れたスポットCMで、本当に久し振りに東京に居ながらにして、TV画面の自分を見たよ。どこのいい男だと思ったら、自分だった!(笑)」
客席、大爆笑!
>「収録当日(※5/28、仙台電力ホール)、てっきりラジオだと思って行ったら、何とテレビだったんでビックリした。」
客席、苦笑。
>「そもそも、NHKから出演要請があった時、普通なら二つ返事で受けるだろうに、我が敏腕マネージャーと来たら『ギャラはいくらもらえるんですか?』って聞いたんだよ。」
客席、大爆笑!
>「でも、そんな貴女が大好きです・・・・・。」
 4.君が好き
>「それではここで、今日のゲストの馬場勝彦さんをお迎えしたいと思います。馬場さん、どうぞ!」
ここで本日のゲスト、馬場勝彦さんがステージに登場されました。
馬場さんが理事長を勤める「いきいき牧場」設立までのエピソード、そしてその後、「いきいき村」として地域とどう関わっているのか、と言った事が紹介されました。


それは、障害を持つある青年からの「もう死んでやる!」と言う1本の自殺予告の電話から始まった。彼の様に毎日何もせず(出来ず)、自宅にいるだけの生活が嫌で嫌でたまらない、そんな障害を持つ人が、せめて毎朝弁当を持って「行って来ます!」と出掛けられる場所を作って上げたい・・・・・と。
 5.夜のしずく
ここで一旦あんべさんは退場。続いて、馬場さんの講演が始まりました。

−「いきいき村」について−
「いきいき牧場」の設立以降、地域に住む知的障害を持つ人々が、自分たちが住む地域の廃品回収を行う事や、牧場で採れた様々な物を製品化する事により経済的に自立して行った経過と、その後、彼らを支える両親の高齢化に伴い、彼らの“生涯の地”として「いきいき村」となって行った経緯が紹介されました。
講演終了後、あんべさんがステージに再登場し、お二人でのトークコーナーとなりました。
>「これからは、どのような活動をなさるご予定ですか?」
>「今後は、フィリピンの貧しい子供たちを様々な面(特に、教育の機会を与える)で援助することを目的とした、『盛岡マニラ育成会』の活動などに頑張って行きたいと思います。」
>「これからも頑張って下さい。馬場勝彦さんでした。ありがとうございました。」
大きな拍手に送られて、馬場さんが退場なさいました。
 6.人の森を旅する道
 7.ウエンズディ
 8.一億の夜を越えて
 9.ギフト
>「昔からの友人でもある笑福亭鶴瓶さんの“べ”と、あんべの“べ”で【べ・べの会】を結成しました。今後、地方も含めて年に3〜4回のペースでライヴ活動をして行こうと言う事になりました。まずは、年内に東京のどこかの会場で開催しようと思っています。お楽しみに!」
客席から、大きな拍手が起きました。
10.ロングラン

【 ENCORE 】

あんべさんと馬場さんが、ステージに再度登場なさいました。
>「馬場さん、今日は本当にありがとうございました。馬場さんと、今日会場に来てくれている、学生時代にお世話になった印刷所のお母さんとおばちゃんに、この歌をプレゼントさせて下さい。両親に捧げるつもりで作ったのに、全然感激してくれなかった曲ですが・・・・・。(笑)」
11.父母の夏
>「偶然ですが、飛行船時代のアルバム“風の時刻表”の1曲目で始まった今日のコンサートの締めくくりは、最新アルバム『遠き風の声』のラストの曲で・・・・・。」
12.遠き風の声
>「ありがとう!」

【 おまけ 】

※1999年8月28日(土)、いきいき牧場で行われた「いわてイーハトーヴ音楽祭デリバリーコンサート in いきいき牧場」の様子をほんの少しだけ、ライヴレポに【番外編】として載せています。ご覧になりたい方はこちらから!

【 ちゃあちゃんママのひとり言 】

小学校5年生から中学1年まで、ある病気で3年間の入院生活を経験し、それがきっかけで大学では社会福祉を専攻した私にとって、今回の馬場さんのお話は本当に興味深く、また、感動すら覚えるほどの有意義なものでした。

特に、再登場なさった時に出た「実は少しばかり頑張りすぎて、腎臓が壊れてしまって、現在では人工透析を受けています。でも、やりたい事、やらなければならない事が沢山あるので頑張っています。」とのお言葉に、深い感銘を受けました。

そんな馬場さんのお話をお聞きした後の私に、“人の森を旅する道”が深く・重く・染み入って来ました。

ただ生きているだけで幸せだなんて、昨日噛みしめたのに
   また、今日もこの胸を訳の分からない、苛立ちが染めている


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